スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』


風月無尽の無何有の郷

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2014/1/1 松風亭 雅山

<<< 宝船 >>>


新春を言祝ぎ 謹んで新年の御挨拶を申し上げます


千秋萬歳


不失花


さて、小正月も過ぎますと、恵比寿講の時分(地方や社寺によっては秋のみ(元々は、神無月に出雲に赴かない留守神とされた恵比寿様を祀り、 一年を感謝し、五穀豊穣、大漁、商売繁盛などを祈願したのが始まりとも))となります。


ここで、恵比寿様は、七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁才天(弁財天)、福禄寿、寿老人、布袋)の中で唯一の日本古来の神様のようですが、 客神・門客神・蕃神、海神、漂着神など複雑な由来説があるようで、興趣をそそられます。


七福神と言えば、宝船が想い描かれます。


その宝船の絵には、『なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな(永き世の(中清の) 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り舟の 音の佳きかな)』という 回文(Palindrome)が書かれているのが、よく見られます。


正月二日に佳き初夢を見られますよう、この回文を枕の下に入れて寝る風習が御座りますが、私は、物心付いた幼少期よりやっております。


七福神様が財宝と御一緒に乗った宝船にも肖りまして、諸願成就・満願を期して参りたく存じ上げます!!!!!




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