flt2pic

概要

flt2picは、FLTファイルまたは命令セットシミュレータLOGファイルからを読み込んだデータを 画像に整形して出力するユーティリティプログラムです。 入力係数などを画像化して把握したい場合や、結果出力を画像化して確認したい場合に使用することができます。 また、FLT形式での出力も可能なので、LOGファイル内のデータを画像として解釈したFLTファイルを再生成することも可能です。 さらに、FLT形式ファイル間の比較機能も持っています。 係数テーブルなどをVPPLプログラムに与える前に形式を変形しておきたい場合や、 FLTファイルの内容を吟味したい場合などに使用することができます。

リビジョン

flt2pic v01r01

コマンドライン

python flt2pic.py [option [option_parameter]]...

以下のようなオプションをつけて動作させることで所望の結果を得ることができます。

コマンドラインオプション

オプション 意味
-h ヘルプ表示
–FLT1 f1 入力FLTファイル名
–ARRAY1 a1 操作対象配列名
–FLT2 f2 比較用の第2の入力FLTファイル名
–ARRAY2 a2 比較用の第2の操作対象配列名
–OUT pic 出力画像ファイル名
–MAG m 出力画像の拡大率
–ICH i x方向に並べるサブピクチャの数
–FT c 比較モード係数
–LOG l ISIM logファイル入力
–LARRAY ln logファイル入力配列名指定
–LX X logファイルXサイズ
–LY Y logファイルYサイズ
–FOUT fo 出力FLTファイル名
–FXW fx 出力FLTファイルX方向横幅
-v 処理の途中経過を詳細に出力
-V バージョンのみ表示して終了
-d デバッグ用オプション

構造

class flt2pic.logReader(ifnam, anam, xSize, ySize)[ソース]

LOG File Reader Class.

VPPL -i で出力されるLOGファイルの中で指定部分をNumpyアレイとして読み取るクラス

prepareArray()[ソース]

prepare Array

読み込み配列を準備する

rLine(lin)[ソース]

Read Line method

読み取った1行を処理するメソッド

read()[ソース]

read method

ファイルから行をリードして処理するメソッド

class flt2pic.ImageFileGenerator(ofnam, darray, w, h, ic, oc, mag)[ソース]

Image File Generator Class.

Numpyアレイからイメージを生成し、ファイル出力するためのクラス

adjustMag(mag)[ソース]

adujst MAG

描画倍率を(1, 2, 4)のどれかに設定する。

dat2rgb(dat)[ソース]

Data(float) to RGB tuple.

浮動小数データをRGBタプルに変換する

draw()[ソース]

Draw whole image

配列に従ってイメージを描く

drawPixel(px, py, dat)[ソース]

Draw pixcel.

MAGの数だけピクセルを書き込む

prepareImage()[ソース]

prepare Image

描画用のブランク画像を準備。 W * H サイズの小画像を、iCH * oCH 個だけ並べられるブランク画像を作る。 小画像間のスペースは縦横とも2ピクセル決め打ち。 また、読み出し配列の素性も確認する 不整合があれば偽を返す。画像を準備できたら真を返す。

save()[ソース]

Image File Writer

イメージファイルのライタ

subPicture(idx, idy)[ソース]

Draw sub picture.

idx, idy位置の小画像を生成する

class flt2pic.FltFileReader(inputFnam, targetArrayName)[ソース]

FltFile Reader Class.

FLTファイルを読みとり、ターゲットの配列であれば Numpy ndarrayとして確保する。

clearArray()[ソース]

Clear Array method

配列の一時記憶構造を初期化する

compArray(nd, factor)[ソース]

Compare Array method

保持しているnArrayと外から与えられたndの外形が一致すれば、各要素について nArray = (nArray - nd) * factor を計算する。 比較成功すれば真、失敗すれば偽を返す

rLine(lin)[ソース]

Read Line method

読み取った1行を処理するメソッド inData フラグが立っていれば、 ①レコード末尾行であればパラメータを読み取ってチェックする チェック結果で問題あればエラー終了 問題なければ正常終了 inDataフラグを下す ②レコード末尾行でなければデータ行として、配列にため込む inData フラグが立っていなければ ①配列ヘッダ行であればパラメータを読み取って該当か否か判断する。 該当データであれば inData フラグを立て、配列を初期化して処理に進む。 読み取りが必要な間、Falseを返す。読み取り完了またはエラー時にはTrueを返す

read()[ソース]

Read method

FLTファイルを読み込むメソッド。読み込み成功すれば真を返す。

class flt2pic.FltFileWriter(nary, aName, pad=False, padW=0)[ソース]

FltFile Writer Class.

Numpy 配列をFLT形式ファイルとして出力する。 Padding モードを指定した場合、X方向の特定要素数毎に16の倍数になるまでPaddingを行う

checkArray()[ソース]

check Array

Numpy配列の形と、padding modeからiX, iY, fX, fYを決定する。 決定できれば真、そうでなければ偽。

writeFLT(fname)[ソース]

write FLT file

Numpy配列をFLTファイルへ出力。