スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』
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ツイート | 2018/5/1 | 松風亭 雅山 |
もう半世紀近くも前のことと相成りますが、春の最後の日も暮れなずみ夜の帷が下りる頃、
静かな水面の景観を愛で、彼女の肩を抱きながら、「今日で、春も終りだな。」と呟きました。
間髪を容れずに、肩を抱かれたまま、彼女は、「でも、二人の愛は深まるばかりだわ。」と応えてくれました。
藝術観、哲学などでも、深く相通じ合っていた二人ですが、ふとしたことから、翌年の春に分かれました。
季節も、愛も、移ろいゆく森羅万象、浪漫と神秘の窮みで御座ります。
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