スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』


風月無尽の無何有の郷

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2017/6/1 松風亭 雅山

<<< 高潔なる凛々しき愛 >>>


歴史やイデオロギーを超えた普遍的な価値に思いを廻らすことは、煩瑣で複雑で激動の現代を生き抜く人たちにとりまして、魂の安らぎのためにも重要な事かと思います。


高潔で雄々しき祖国への愛、清純で堅く変わらぬ恋人への愛なども、普遍的な価値の一つで御座いましょうか。


楽団カチューシャ訳詞のロシア民謡の次の歌詞などは、美しく切ないメロディーと共に、普遍的な価値への郷愁を誘います。


 夜霧のかなたへ 別れを告げ

 雄々しき男子(ますらお) いでてゆく

 窓辺にまたたく ともしびに

 つきせぬ乙女の 愛のかげ


 戦いに結ぶ 誓いの友

 されど忘れ得ぬ 心のまち

 思い出の姿 今も胸に

 いとしの乙女よ 祖国の灯よ


 やさしき乙女の 清き思い

 海山はるかに へだつとも

 ふたつの心に 赤くもゆる

 こがねの灯 とわに消えず


 変らぬ誓いを 胸にひめて

 祖国の火のため 闘わん

 若きますらおの 赤くもゆる

 こがねの灯 とわに消えず


普遍的な価値の美しさ、優しさ、浪漫に浸りたく存じ上げます。




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