スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』


風月無尽の無何有の郷

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2015/12/1 松風亭 雅山

<<< ありのままを受け入れる >>>


木枯らし吹き、しっとりと熱燗の恋しき時節と相成りましたが、寒さも含め、ありのままを受け入れられたらと思います。


現象と本質は、永遠の哲学的テーマですが、道元の遍界不曾蔵に予てより惹かれております。


万古碧潭空界月という美しい言葉で、現象主義への復帰が高らかに謳い上げられております。


 遍界、曾て蔵さず


現象そのものが、真理を超えた真理と取れます。


学者や専門家の皆様からのお叱りを恐れずに、大胆に言わせて頂ければ、複雑で上手く表現できませんが、門外漢の私が、予てより抱いているのは、 華厳の重々無尽の縁起、事々無礙法界にも一脈相応するのではないかということです。

理と事による理事無礙法界を超えた事々無礙法界、最終の境地は、事と事、現象だと捉えられるような気が致します。


何れに致しましても、この世に目眩めく生起する事象をありのままを受け入れられたらどんなに素敵なことかと存じ上げます。


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