スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』


風月無尽の無何有の郷

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2015/8/1 松風亭 雅山

<<< 心を透明にする >>>


暑い盛りですが、大昔にシースルールックなるものが流行ったのも、今では大変懐かしい思い出です。


心を透明にしてみろ!とは、大昔に、鬼軍曹のように新人教育に当たっていた際に、よく偉そうに私が使った言葉ですが、後に、竜樹尊者が南天竺での説法の際に使った御言葉に近い事が分かりました。


因みに、3〜4年間、毎年、春から夏にかけまして、数百人の新人の前で、大見得を切った説教を繰り返してまして、多くの新語・新フレーズも生み出しました。

宴席では、私のパフォーマンスをする者、私の新語・新フレーズを明るいギャグにする者も多く、本当に平和で楽しい時代で御座いました。


さて、本題の竜樹尊者が南天竺での説法の際に使った御言葉は、


 汝欲見仏性 先須除我慢


で御座いますが、仏性(真理、悟り、・・・)に届こうと思うのなら、先ず須らく我慢を除くべしという意味かと思いますが、正に、心を透明にすることのような気がします。


我慢という言葉は、ほぼ180度、大きく意味が変化してしまった言葉の一つですが、原義は、勿論、有体に言えば、駄々っ子が、「僕ちゃんが・・・」と言った感じでしょうか。


暑い盛りこそ我慢を除いて透明で涼やかでありたいものです。



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