スペシャルコンテンツ >> 顧問コラム >> 『風月無尽の無何有の郷(松風亭 雅山)』
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ツイート | 2015/6/1 | 松風亭 雅山 |
以前(2013年9月)にも少しふれました実朝の歌から、許すということに少しふれてみたいと思います。
小林秀雄氏は、実朝の冒頭で、以下のように書いております。
『芭蕉は、弟子の木節に、「中頃の歌人は誰なるや」と問われ、言下に「西行と鎌倉右大臣ならん」と答えたそうである(俳諧一葉集)。・・・』
実朝の孤独で純真・純粋な慈愛と優しさに溢れた歌を綴ってみます。
時により すぐれば民の なげきなり
八大竜王 あめやめ給へ
ものいはぬ 四方の獣 すらだにも
あはれなるかな 親の子を思ふ
二所詣下向後朝にさぶらひども見えざりしかば
旅をゆきし 跡の宿もり おのおのに
私あれや 今朝はいまだこぬ
旅をゆきしの歌は、些細なスタッフや秘書のミスに苛々するVIPの方々には、頭が痛いことと存じます。
鬱陶しい梅雨の時期を大らかな安らいだ心持ちで過ごしたいもので御座ります。
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