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風月無尽の無何有の郷

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2014/11/1 松風亭 雅山

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盛夏の8月にふれました涅槃の境地にも関連致しまして、中村元の金剛般若波羅蜜経(能断金剛般若波羅蜜多経)の解題には、



『・・・「真実もなければ虚妄もない」とか、善と悪、さとりと迷いというような区別にとらわれることなかれ、という主張は、

倫理的価値を破壊することになりはしないか、という疑問が、殊に西洋的知性の立場から発せられる。

しかし大乗仏教の立場からいうと、反対である。とらわれることがなくなった境地に達すれば、行いはおのずから善に合致し、そこに対立を残さない。・・・』


とあります。



2013年8月に記しましたコラム ”((題目:燭を秉りての夜遊))” の中でも述べました通り、高次での(真に良い意味での)脱!真面目!が肝要で、


超越(無)の境地/解脱 ⇒ 善に合致と考えます。


月並みな道徳を超えた境地で御座いましょうか。

堪能したいもので御座います。




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