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SMYLEvideo GEN.2--そのアプリケーション

ここではサンプルアプリケーションとして実装された移動物体検出ソフトウエアがどのように実現されているのかを見てみましょう。まず、サンプルアプリケーションそのものの説明図を以下に示します。これは東京大学生産技術研究所の上條研究室で開発されたアルゴリズムです。そちらで論文も出ていますから、詳しいことはそちらをご参照してください。

上條研で開発されたアルゴリズムをSMYLEvideoプロセッサがどのようにして処理しているかといえば、7個のコア(実際には8個搭載しているのですが、1個は他の仕事に従事しています)で流れ作業で処理しているのです。入力されたデータの最初の加工は、データのどこから「食べて」もよく、また負荷が非常に重いので、同じ仕事を3個のコアで分担して処理しています。C0,C1,C2と書かれている部分です。その次の段階になると、順番のある1個1個のデータを「磨いていく」作業に入ります。すると荒く削るところC3、中くらいまで削るところC4、そして最後の仕上げC5という具合に流れてくるデータ1個1個を3コアがバケツリレー式に処理していきます。そして最後にデータをまとめ(クラスタリング)て画面に書き出すC6という具合。

これこそがKPN(カーン・プロセス・ネットワーク)とよばれる処理方法です。SMYLEvideoはこのKPN型データフロー処理に特化したプロセッサです。今後の進化の予定はこちらをご参照ください。